USCPAの単位認定試験に潜む罠。注意すべき2つのポイントはコレ!!

USCPA(米国公認会計士)の受験資格を満たすために
多くの人が受けるであろう「単位認定試験」。

「ただ単位を取るための小テスト的なやつでしょ〜?楽勝楽勝〜♪」
と思っているあなた!甘いです!

そこで、今回は単位認定試験の注意すべき点をご紹介しようと思います。
なおTAC生向けの記事になってますので悪しからず。

そもそもUSCPAの単位認定試験ってナニ?

USCPA(米国公認会計士)試験には受験資格があります。

それも州によって異なるのですが、大体の州が
 ①学位要件
 ②単位要件
を受験資格として課しており、
最低でも
 ①大学の学位(卒業見込や短大でもOKな州もあるが大体4大卒)
 ②15単位以上の会計単位
を求めている州がほとんどです。

①はそもそも大学入り直さないといけないので置いときますが、
②の単位を取るためだけに大学に再度入るのはすごーく手間ですよね。

しかもUSCPAの勉強に直結してる単位なんてそうそうないですし笑
そこで各予備校が海外の大学と提携してまして、
試験にパスすれば単位が取れるようになってるんです。
これが単位認定試験というものです。

どんな科目の試験があるの?

USCPAの4科目に即した試験があります。

例えばFAR(財務会計)であれば
「Principles of Accounting-Financial」や「Intermediate Accounting」といった試験名のものがあります。

前者は初級編といった感じで、主に基礎概念や資産・負債など基礎的な簿記の知識を問う問題、
後者は中級の財務会計で、リースや有形固定資産などより詳細なトピックの問題が出ます。

どうやって受けるの?

  1. TACサイトから試験申込&支払
  2. TAC側から受験番号が来る
  3. テストセンター(ピアソンVUEのサイトから)座席申込
  4. 受験

こんな感じです。
テストセンターは各都市に沢山あり、時間も9:00頃から18:00頃まで選べます。

…で、注意すべきポイントは?

遅くなりましたが、ここからが本題です。
注意すべき点は

  1. スケジュールに注意しよう
  2. ライセンス取得まで考えるんだったら、学習中に必ず取得しとこう

です。
では、それぞれ見ていきましょう。

①スケジュールに注意しよう

スケジュールを狂わす原因は以下の3つです。

  1. 期間内に受けられる試験数に上限がある
  2. 上級科目を受けるには下級科目に合格してないといけない
  3. 成績証明書発行にもさらに時間がかかる

① 期間内に受けられる試験数に上限がある

下の図をご覧下さい。

uscpa-tanninintei-jougen

uscpa-tanninintei-jougen2

引用元:資格の学校TAC

「ロサンジェルス」が少し気になりますが、一旦置いときましょう。笑

ご覧の通り、1Qに受けられるのは15単位までです。
ということは受験要件を満たすために16単位以上必要な場合は最低でも4ヶ月以上かかるということです。

アラスカ州は会計単位15単位以上なので大丈夫ですが、
ワシントン州の場合は24単位なので2期間にまたがることになります。

さらに年間では42単位までとなってます。
ワシントン州では会計単位とビジネス単位がそれぞれ24単位以上必要です。

仮にどちらも大学で全く取っていなかった場合は計48単位必要なので、単位認定だけで1年以上必要ということになってしまいます。
これはかなり大きいですよね。

② 上級科目を受けるには下級科目に合格してないといけない

uscpa-tanninintei-joukyuukamoku引用元:資格の学校TAC 

黄色マーカー部分をご覧下さい。

「300番台以上の科目を受験するにあたり、

あらかじめ合格しておくべき他の科目がある」

そして単位認定試験の合否は受験翌月の中旬ごろに出ます。
つまり、仮に11月にスタートした場合、


11月
ATG157・158受験
下級科目を受験します。

12月中旬
ATG157・158合否発表
合否が発表されます。

12月下旬
ATG414受験
上級科目です。
12月中旬の合否発表後、急いで受験申し込みし、12月下旬に受験。
(間に合わなかったら1月受験)

1月中旬
ATG414合否発表
1月受験になった場合は2月中旬になります。

というように、上級科目の合否が分かるまで最低でも2ヶ月掛かります。

③ 成績証明書発行にもさらに時間がかかる

下の図の通り、学歴審査は自分から直接出願州に申請するのに対し、追加で取得した単位認定に関してはTACの提携大学である、ブラッドリー大学から直接出願州にtranscript(成績証明書)が発送されます。

uscpa-tanninintei-seisekisyoumeisyo

uscpa-tanninintei-seisekisyoumeisyo

引用元:資格の学校TAC

で、このtranscriptは合否発表の半月後から発行可能です。
また、出願州がちゃんとtranscriptを受け取るまでのタイムラグを考慮して、願書送付の1ヶ月以上前にしなければなりません。 

混乱してきたと思うので、先の例をアレンジした最短例はこうなります。


11月
ATG157・158受験
下級科目を受験します。

12月中旬
ATG157・158合否発表
合否が発表されます。

12月下旬
ATG301・314・414受験
上級科目です。
12月中旬の合否発表後、急いで受験申し込みし、12月下旬に受験。
(間に合わなかったら1月受験)

1月中旬
ATG301・314・414合否発表
1月受験になった場合は2月中旬になります。

1月下旬
transcript発行依頼
TAC受講生サイトから申し込みます。

2月下旬
出願
transcriptが届いたかなーという頃に出願します。

3月下旬
出願OK&NTS(受験票)発行
大体初回出願〜NTS発行まで1ヶ月はかかります。

ということで、今から全力でやって半年後に受験可能となります。
また、12月の「上級科目3つ受験」とかもなかなかハードです。

つまり、単位0の人は大体半年後からやっと受験できるってことを覚えていただければと思います。
※これは会計単位必要数が一番少ないアラスカ州でのシミュレーションです。ワシントン州などはもっと掛かりますのでご注意下さい。

②ライセンス取得まで考えるんだったら、学習中に必ず取得しとこう

これは今まさに痛感している私の思いです。
私はアラスカ州(会計単位15単位)で全科目合格し、ワシントン州に合格実績をトランスファーし、ライセンス取得を目指しています。

ワシントン州では会計単位とビジネス単位が24単位ずつ必要なので足りない分を地道に取得しているところなのですが、

まぁ〜忘れてる忘れてる。 

 

ビジネス単位には経済学やITなどビジネスに関する様々な科目があるのですが、特にREGのBL(ビジネスロー)は本当に苦痛です。

REGの試験ではBLの出題割合は約15%ととても低いんです。
その割に範囲は広い。
なので、BLは最低限の対策をするという勉強でした。
だから全然覚えてないんです。。。

REGの勉強期に力試しとして単位認定も受けておけば、単位も取れて本試験の勉強にもなって一石二鳥。
本当そうしておけば良かったなと猛省しております。

ですので、ライセンス取得を少しでも考えている人はその科目の勉強期に関連する単位認定を取得しておくことをオススメします。
私のようにほぼ一からやり直すということにならないように…

「単位認定なんぞで苦労したくない!!」
という人は単位認定試験のレビューも書いているので
こちらを参考にしてみて下さい。

 

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