USCPAの勉強時間について予備校ではよく「1,000時間で合格可能」とか言われてますよね。
私は2018年の2月に晴れてUSCPA全科目合格を果たしたのですが、これから学習する方や学習中の方は勉強時間や費用が実際トータルどのくらいかかるのかとても気になるポイントだと思います。
そこで今回は私がUSCPAに合格するまでの勉強時間、スケジュールを書いていきたいと思います。
合格までにいつ・いくら掛かるのかはこちらをご覧下さい
【完全版】USCPAの費用はいつ・いくらかかる?合格まで&ライセンス取得までにかかった全費用は◯◯◯万円!
目次
学習開始時の基本スペック
- 簿記2級(今のような連結や税効果がない2級)
- TOEIC570点(学習開始3年前のスコア。実質500あったかどうかくらいかと)
- サラリーマン(経理1年経験。仕訳を切るくらいの超下っ端レベル)
- 会計単位ゼロ(理系だったので。ビジネス単位もゼロだった…泣)
USCPA全科目合格までの勉強時間、スケジュール
では実際見ていきましょう。
勉強時間・スケジュールはこうなりました。
に、2000時間近く掛かってるやん、、、
予備校が言う1,000時間の約2倍です。
まぁでも落ちまくったから仕方ないと言えば仕方ないですね。
科目別の受験回数(点数)、勉強時間
科目 | 受験回数(回) | 勉強時間(h) |
---|---|---|
FAR | 1 | 447 |
BEC | 4 | 572 |
AUD | 3 | 603 |
REG | 1 | 286 |
TOTAL | 9 | 1910 |
でした。
落ちまくりましたが、受けまくって、FARのexpire2日前に最後のAUDに合格。
まさに崖っぷちでの全科目合格でした。
ではなぜこんなに掛かってしまったのか。
受験期を振り返りながら見ていきたいと思います。
勉強時間が膨れあがった理由はこの3つ
USCPAの最初の壁?出願・単位認定で手こずり、初受験まで10ヶ月
2015年11月にTACで学習開始し、
初回受験が2016年8月だったので10ヶ月かかりました。
なぜこんなに時間がかかったか。
単位認定試験のスケジュール感が全くなかったのが一番原因ですね。
合否発表やtranscript(追加単位取得しました的な証明書)発行までに時間がかかることやLowerレベルの試験を合格した状態でないとUpperレベルの試験は受けれないなど、その辺の認識が甘かったですね。
その辺の事はこちらの記事にまとめてあります
USCPAの単位認定試験に潜む罠。注意すべき2つのポイントはコレ!!
また、とっても面倒臭い学歴審査や出願、最初の頃で勉強習慣が定着してなかったなど結構ゆったりと進めていたところも原因ですね。
勉強のモチベーションに関する記事はこちら
USCPA受験期にお世話になった勉強アプリ達。これでモチベUP間違いなし!今日どこで勉強する?予備校に行くのが面倒だった私が利用していたオススメの勉強場所
届きそうで届かない。理解と読解力が必須なAUD
ご覧の通り、AUDは3度目の受験でパスしました。
AUDは最初に受けた時は時間がなく、完全に準備不足で61点でした。
これには納得だったんですが、2回目は結構勉強したにもかかわらず73点。
自分なりに反省し、たどり着いた答えは「理解が足りない」でした。
AUDはサンプリングを除くと計算問題はなく、REGのようなガッツリ暗記科目でもない、「AがBだからCになる」みたいな論理的な考え方が必要な科目なんです。
その科目柄、テキストとは違った表現や切り口で問題を出してきますし、選択肢も「◯、✖︎、△、△」みたいな感じで題意をしっかり読み取らないと正解出来ないことが多くあります。
この辺の、他の科目と比べて理解度が必要なところがUSCPA受験生の中でよくAUDが一番難しかったと言われる所以ではないでしょうか。
特に私が足りないと思ったのが、各フェーズの役割の住み分け。
Planning、Risk assessment、Test of control、Substantive testでのそれぞれの役割とするべき手続きの理解が足りてませんでした。
例えば「修正が必要となりそうな財務諸表項目の理解」はPlanningの監査戦略の計画段階で検討すべきことであり、Risk assessment段階ではないとかですね。
なぜそのフェーズですべきなのか、各フェーズの目的、その目的を達成するためにどんな手続きが必要か、その手続きに必要な書類やアクションは何かなど、筋が通るような理解を心掛けて再度やり直しました。
そのおかげでなんとか最後expireギリギリで合格することができました。
4回受験、悪魔のBEC。日本人泣かせのWC
上記の通り、4回も受けたBECは本当に苦労しました。
受かる気がしなかった。
いや、正確には「もうちょっとだよ!」という幻想を抱かされていました。
初回71点で「あと4点か、もうちょいだ!」と思ってしまい、次も73点、74点と点数も上がったこともあって、WC対策を「やったつもり」でいたことが最大の原因でした。
基本スペックでも紹介した通り、TOEICは実質500点くらいでのスタートでした。なので、読むことすら苦戦していたところにBECのWCなんて、、私にはハードル高過ぎました。
学習前の方々のために解説しますと、BECにはWritten Communicationという英作文的な問題が3問出題されます。
内容は
「今年◯◯導入しようと思うんだけど、君の意見を聞かせてくれ」
「AとBって何が違くて、どういうメリットがあるんだい?」
みたいな感じの問題が出ます。
意見を論理立てて説明するとか、日本語でも結構難しいですよね。
それを英語で書けと。(ある情報によるとBECの全体の合格率は60%程と全科目で一番高いのですが、WCのせいで日本人のBEC合格率は30%を切るとか。)
当然の如く(?)私は毎回のようにWCはWeakerでした。(不合格だとScore reportというのが見れて、そこで各分野で他の受験生に比べて出来が良かったかどうかが分かります。)
これでは一生受からないと3回目で本気で思い(遅)、アビタスの知人からWC問答集なるものを拝借し、各トピックの論点などを自分の頭でも出てくる文章に置き換え、まとめました。
その甲斐もあってなんとか4回目で合格出来ました。
合格に必要な英語力に関する記事はこちら
USCPA合格のための英語力はどのくらい必要?TOEIC500点台だった私がチャレンジしたらこんな感じでした。
「1,000時間で合格」が実現できるのはほんの一握りに人だけ
私は時間かかった方だと思いますが、「もし全科目一発で合格してたら」をシミュレーションしてみます。
上の表で一発目での勉強時間をトータルすると
FAR | BEC | AUD | REG | TOTAL |
---|---|---|---|---|
447 | 253 | 187 | 286 | 1173 |
いやいや、これでも1,000時間超えてるんかい!!笑
FARに時間かけ過ぎたのはあるにしても、
AUDの187時間はあまり現実的でない気も、、、
ということで、総時間1,000時間というのは英語力と会計知識が高くなければ相当厳しいのではないでしょうか。
各予備校の合格者体験談を見ても、全科目一発合格している人はもれなくハイスペックな人ばかりですし。
しかし日本の公認会計士試験と比較すると1/3程度の時間で合格でき、監査法人も目指せるので、コスパはかなり良い資格として間違いはないと思います。
監査法人の記事はこちら
USCPAで監査法人に入っても苦労するだけなのか?監査法人内でのメリット・デメリット監査法人入所6ヶ月で分かった、3つの知っておくべきこと
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