USCPAで監査法人に入っても苦労するだけなのか?監査法人内でのメリット・デメリット

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コスパ最強資格として近年話題のUSCPA。

私はそのUSCPAのおかげで監査法人に転職できたのですが、監査法人内では圧倒的に少数派のUSCPA。

業務ではJCPAの圧倒的知識に必死に食らいついていくので精一杯。
補習所話や考査トークも出来ません。
漢字だらけの六法も読むのめっちゃ疲れます。

「なんだ…USCPA取って監査法人入っても苦労するだけで微妙じゃん…」
って思ってる、あなた!

USCPAでも良いところあります!

ということで今回は監査法人(監査職)でUSCPAで良かった点・良くなかった点を書いていきます。
完全主観ですので悪しからず!

kansahoujin-6kagetsu監査法人入所6ヶ月で分かった、3つの知っておくべきこと

良くなかった点

JCPAの圧倒的知識量

まぁやはりこれですね。
日々感じざるを得ません。
あの重箱の隅を突くようなあの超難関試験を突破してきたのですから当然なのですが、やはりUSCPAとは知識量が全然違います。

「USCPAだから業務はレベルに応じて…」なんてのはもちろんありません。
JCPAと同じです。JでもUSでも入ってしまえば一人のプロフェッショナルです。

また、論点の大枠は分かるものの、いざ手続きとなると知識不足をひしひし感じます。どんな基準に則しているのか、手続きの目的や論拠など、調書を読みながら日々学んでいます。

さらに退職給付、税金周りなどはJCPAの人でもかなり苦しそう。
側で話を聞いていても全っ然分かりません。
1年目はこれらを担当することは少ないと思いますが、数年後には経験するであろうところなので、果たして担えるか不安でなりません。

本当に日々勉強です。

初対面で100%日本の公認会計士として話される

いぬ

まぁ少数派だもんねー

これは入ってから気付いたこと。

社内でも社外でも
監査法人の人=日本の公認会計士
と言うイメージなんです。

ということで、「受験専念してました?」とか「予備校どこでした?」とかの受験時代トークになった際にいちいち「あ、私はUSCPAなんです。」と訂正する始末。

まぁでも確かに圧倒的少数派なので当然っちゃ当然ですね。
「JCPAですか?USCPAですか?」とか聞くほうが違和感ありますもんね。

でもこの頃面倒になってきたので、そろそろ訂正するのやめようかな。笑

JCPAは調書作成能力が高い

人によるかも知れませんが、JCPAは総じて調書作成能力が高いと私は思ってます。(私が低いだけだからかも知れんが)

これは公認会計士試験の論文式試験によるものだと勝手に思ってます。

論理的な文章と監査的な文章の書き方が身に付いているのでしょう。

また基準の条文のような難しい単語を含めた言い回しや文章もこのおかげで書けるようになっていると推測しています。

たまに言い回し過ぎて分かりづらいものもありますが、多くはConservativeで的確な表現だなーと日々感心し学んでいます。

良かった点

英語で頼りにされる

いぬ

キミ言うほど英語出来ないじゃん

ひつじ

。。。

USCPAの最大の武器「英語」

この英語が発揮できる場面は数多くあります。
海外子会社を持つクライアントの監査やそこでのメールのやり取り、社内システムのちょっとした英語の和訳などいろんな所で役に立ちます。

そしてJCPAの人は英語得意な人もいますが、多くの人は苦手なので意外に(?)重宝されます。

聞くところによると昇格要件にTOEICスコアがある法人もあるようなので、英語できるに越したことはないですね。私も頑張らねば。。

公認会計士試験という超難関試験を突破しなくても監査法人に入れた

これは入所して「よくこんな人たちと同じところに入れたな」としみじみ思ってます。と同時に「USCPAのコスパすげー!」とも思ってます。

在学合格や前職ありの人、様々な人の話を聞きましたが、やはり皆むちゃくちゃ勉強してます。1日8時間は当たり前レベル。

中には仕事しながら合格してる天才もいますが、自分にはそんな長時間をしかも2年以上も勉強するのはやっぱり無理だなーと思いました。

ただそんな猛者達と一緒に仕事をしていくのだから、努力し続けないといけないことは変わりないのですが、、、

英語の略語がよく分かる and 類推できる

ひつじ

逆に日本語でなんだっけってたまになるよね

口頭でも書面でも略語はよく使われます。
そして多くは英語の頭文字を取った略語です。

・GP(Gross Profit)
・PM(Performance Materiality)
・AR(Accounts Receivable)
・AP(Accounts Payable)
・COGS(Cost Of Goods Sold)
・SGA(Selling, General and Administrative expenses)
・TOE(Test Of Effectiveness)

などなど数多くの見慣れた略語が出てきます。

また、分からなくても法人特有?の略語も英語のナレッジを使い類推できることもUSCPAならではの能力ではないでしょうか。

ただ、口語では

タイキュウ(退職給付)
カシビキ(貸倒引当金)
ケンカリ(建設仮勘定)
カワチョウ(為替換算調整)

といった日本の略語も飛び交うので少しずつ覚えていきましょう。

まとめ

USCPAで良くなかった点
  1. JCPAの圧倒的知識量に凹む
  2. 初対面で必ずJCPAだと思われる
  3. JCPAは調書作成能力が高い
USCPAで良かった点
  1. 英語で頼りにされる
  2. 公認会計士試験という超難関試験を突破しなくとも監査法人に入れた
  3. 英語の略語がよく分かる and 類推できる

いかがでしたでしょうか。
USCPAは少数派ということで結構不安でしたが、差別的なことは全然なく、むしろ英語できて助かる的な感じさえあります。

もちろん足りない所は多々あり日々勉強ですが、しっかりコミュニケーション取って分からないことは調べたり聞いたりしていれば、全然無理という状態にはなりません。
監査法人への就職を考えている人の参考になればと思います。

 

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