いぬ
ひつじ
4科目中、最低合格率のAUD。
ボリュームこそ少ないですが、深い理解と英語力が必要なこの科目を攻略するにはどのようにすればいいでしょうか。
ということで、今回はUSCPAのAUDの概要と勉強方法、攻略のための5つのポイントを書いてみました。
4科目のざっくりとした概要と難易度はこちら
USCPAの科目とは?科目別難易度・特徴・ボリュームなどを踏まえて徹底解説!
目次
AUDの出題数・配点・範囲
では早速みていきましょう。
ひつじ
ひつじ
ひつじ
いぬ
AICPAのBlueprintでは各科目について出題割合や問われる論点の深さなどが書いてあるので、必見です。
https://www.aicpa.org/search.html?source=AICPA&q=blueprint
AUDの勉強方法
私の学習方法は時系列にすると以下の通りでした。
- 講義:後で追いやすいようにテキストにリファレンスなど書き込みながら
- テキスト1:章ごと
- 問題集1:章ごと
- テキスト2:1冊単位で全体通しで
- 問題集2:1冊単位で全体通しで
- テキスト:④で正答率低かったところを念入りに
- 問題集3:間違えたところのみ
- 直前対策まとめ講義&演習
- まとめノート作成:不安なところのみでもOK(監査の流れやフェーズを意識しながら)
- BeckerMC1:(2問飛ばし。3周で1周になる)必要に応じてテキスト戻る
- BeckerMC2
- BeckerMC3
- BeckerTBS1
- BeckerMC4
- BeckerMC5
- BeckerMC6
- BeckerTBS2
- BeckerMC7(1問ずつ。○が2個ついてないものを)
- BeckerTBS3
- AICPAリリース問題(最低5年分)
- Becker模試(2回分)
- Beckerランダム(試験想定。テストレットと同じ問題)
- 問題集、Becker総復習
長いですが、まとめると
- テキスト2周+必要に応じて
- 問題集2周+間違えたところ1周
- 直前対策まとめ通読&演習1周
- まとめノート作成
- BeckerMC2周+2連続○でないもの
- BeckerTBS3周
- AICPAリリース問題(最低5年)
- Becker模試(2回分)
- 総復習
時系列と共にまとめると以下のような感じです。
AUD攻略のための5つのポイント
1. Audit report基本形の暗記は超重要かつ得点源。
unmodified opinion (無限定意見)やqualified opinion(限定付適正意見)など最終的な意見表明の際に出されるAudit report。
それぞれのreportの基本形で段落構成や書き出しの文言などが変化するのですが、そこが結構問われます。
「qualified opinionになった際にどのパラグラフが変化するか?」みたいな問題です。
これは覚えていれば即答できるので、かなり効率の良い得点源となります。
また、基本的な事項なので落としすぎると合格にも響く可能性もあります。
ですので、Audit reportはunmodified opinion(無限定意見)と比較して
- どのような場合にどのopinionになるのか
- どの箇所(段落)が変化するのか
- どんな文言になるのか
を意識して覚えましょう。
覚える方法は「音読」するのが非常にコスパ良く、効果的です。
覚えるといっても1語1句覚える必要はありません。
上の3つに関係する文章くらいで良いかと思います。
2. 曖昧な回答をした問題は必ず復習。回転より理解重視の勉強を
AUDは他の科目と異なり、唯一Evaluationレベルの問題も出題される科目です。
詳しくは上記のBlueprintを読んで欲しいのですが、名前の通り、判断・評価をする「一番高度なレベルの問題」と言うことです。
それゆえ深い理解なくして正しい回答はありません。
出題される分野は特にリスク評価や監査手続きといった所です。
「どういう根拠でこのリスク評価になるか」、「この手続きで求めている結論に至れるか」など論理的な理解がないと答えられないものばかりです。
問題集を何回転もするよりも、1問1問なぜこの回答になるのか、他の選択肢はなぜ不正解なのか、を意識して取り組んだ方が良いです。
そして曖昧な回答があれば必ず腹落ちするまで理解に努めましょう。
3. まとめノートは超大事。段階・目的などを意識して作ろう
ひつじ
個人的に、AUDはまとめノートを絶対に作った方が良いと思ってます。
というのもAUDは超論理的な科目だからです。
例えば「”実証手続き”段階ではなく、”計画”段階にこの手続きをするのは、◯◯の目的があって、△△という判断を得るためだからこのフェーズでやる」というように、段階・目的・手法・結論が論理立っており、関連性がしっかりしています。
しかしながら実務の経験などがないと、この繋がりを掴むのは結構難しく、
「なんでこれはこの段階ではないの?」
「この段階でなぜこの目的でやってるの?」
という理解がなかなかしにくいです。
したがってテキストをよく読み、正しく理解して、各段階ごとに、目的・手法・結論を紐付けたまとめノートを作るとより監査の一連の流れが掴めるようになります。
また、最後の2択で迷うことが多かった場合も、上記のように区別がはっきりしていると、しっかり回答することができるようになります。
自分なりに「理解してまとめる」ことは、AUDにおいてはとても大切です。
4. FAR、BECとシナジーのある科目。受験はどちらかの後がベター
AUDはFARやBECと繋がりのある科目です。
特にFARでは試験で「ほぼFAR」のような問題も出題されたという声もよく聞きます。
FARでは主に「修正仕訳」という面で関連があります。
いぬ
みたいな「修正仕訳」を扱う問題です。
ほぼというか完全にFARの問題ですが、他にも色々と設問があって、どのような資料を確認して「修正が必要かどうか」を判断するという意味でAUDの問題ということなのでしょう。
また、BECではCorporate Governanceの分野、とりわけInternal control(内部統制)とSOX(サーベンスオクスリー法)が大きく関わってきます。
内部統制はAUDの広範囲に渡って関連してくるので、BEC後にAUDをやると全般的な理解がしやすくなるかと思います。
5. 英文レベルが高い。英語苦手な人は頑張ろう
いぬ
ひつじ
最後は英語です。
他の科目、例えばFARなんかは数値やら勘定科目のようなワンパターン単語が多くて、多少読めなくても解けるイメージがあったのですが、
AUDは状況説明などで色んな表現が多く、読みづらい、文意を掴みづらいというのがありました。
これに関してはもう「頑張る」しかないのですが、「なんとなく」読んだ気でいると最終的な回答でも「なんとなく」感が残ってしまい、他の表現で出題されると間違えるというケースがありました。
ということで、文意をしっかり読み取れるように、英文をちゃんと読んで(分からなかったら調べて)理解することをお勧めします。
日本人最低合格率のAUDを乗り越えろ!!
日本人合格率最低(28.5%。2015年度データ)のAUDはまさに「鬼門」です。
深い理解と高い英語力が必要なこの科目は得意・不得意も結構分かれますし、一番得点が伸びづらいとも言われています。
かくいう私も2回落ちました。
ですが、そんな私だからこそ
「ここは注意しておくべきだった!」
「ここめっちゃ大事!」
「今ならこうする!」
ということを上記に挙げさせてもらいました。失敗から得た経験というやつですね。
しっかりと対策してAUDを乗り越えましょう!
\応援お願いします /
コメントを残す